私たちの日々の暮らしに欠かせないのが「水」

四人家族で暮らしていれば、毎月平均7,250円の水道代がかかると言われています。

あなたのお宅の水道代は平均値を上回っていませんか。それならば、すぐに試せる節約法があります。一度覚えれば、一生の水道代が節約できますよ。

知ってる? 水道代の利用内訳

お家でよく水を使う場所ランキング

第1位…トイレ(28%)
第2位…お風呂(24%)
第3位…キッチン(23%)
第4位…洗濯(17%)
第5位…その他の洗顔など(8%)

一般家庭では、上のような順番に多く水を使うと言われています。「え? お風呂よりもトイレの方が水を使うの?」と驚きの方も、例外はありますが、基本的にはその通りです。

では、ランキングの順に、水を節約する方法を考えていきましょう。

トイレの水道代、カンタン節約術

「回数を減らす!」ということができれば簡単ですが、トイレに関してはそうもいきませんし、禁断の「流さない」という方法を使うのも常識的にはダメです。ではどうするか。

まず、基本的なところからいきましょう。

水洗コックについている「大・小」、あなたはきちんと使い分けできていますか? メーカーによって違いもありますが、一般的なタイプのトイレで「小」で流れる水6L「大」で流れる水8Lとなっています。毎度意識して使い分けるだけで、かなりの節約になるのです。

[su_highlight background=”#fe98e2″]大は「大」で流す、小は「小」で流す[/su_highlight]。基本的な心得を家族みんなで守りましょう。

それから、節水グッズを活用するのも1つの手です。昔の節約術といえば、タンクの中にレンガやペットボトルを入れるという原始的なものでしたが、この方法では水圧が落ちて流れが悪くなり、結局何度も流すことになって節約どころか損になることが多々ありました。

しかし時代は進んで、今は「ロスカット」と呼ばれる節水グッズも登場しています。

「ロスカット」は、水圧はそのままに排水量を30%も減らせる優れもの! タンクに取り付けるだけで、メンテナンスの必要もなく半永久的に使えます。

お風呂場での節水術とは

お風呂に入ると水道代がバカ高くなるから、毎日シャワー派。

そんな家庭も多いでしょう。しかし、思ったことはありませんか?

「こんなにシャワーを使うなら、もしやお風呂の方がお得なのでは…?」と。

実は[su_highlight background=”#fe98e2″]浴槽一杯分の水量は、シャワー15分ぶん[/su_highlight]と言われます。「あっ、15分以上シャワーを浴びている」という方は、今後、入浴スタイルから見直した方がいいかもしれません。

その他の節水術に関しては、やはり「シャワーヘッド」がカギを握ります。節水シャワーヘッドを利用すれば、約50%もの節水になるとも言います。毎日シャワー派という人のお風呂には、絶対に必要。ちなみに節水シャワーにすると「水圧が低くなる!」と勘違いしている人も多いようですが、実は節水シャワーヘッドは通常のものより穴の数が少ないので、むしろ水圧は強まります。

それで節水にもなるのだから使わない理由がありません。

キッチンの水道代節約…どうする?

5分間水を出しっぱなしにすると、約60Lもの水が無駄になるキッチン。こまめに蛇口を閉めることはもちろんですが、その他にも様々な節約術を心がけたいものですね。

「ため洗い」のすすめ

まず、水を流しっぱなしで洗う、という考え方を変えましょう。

基本は「ため洗い」です。キッチンに充分な広さがあれば、2つの桶を用意しましょう。水と洗剤を入れた桶、そして水だけを入れた桶。2つにくぐらせて、後は軽くすすぎ洗い。

この洗い方で十分にお皿はきれいになりますし、たいへん効率的な節水になります。

「節水コマ」で流水量を半分に

水道の蛇口、「節水コマ」にチェンジしましょう。

通常のコマと比べてゴムの部分が分厚くなった節水コマは、流水量をなんと半分に抑えます。買っても決して高いものじゃありません。100円~300円程度でも手に入ります。

他にも、たとえば「お米のとぎ汁で洗う」というおばあちゃんの知恵袋的節水術もあります。油もきれいに落ちるので洗剤の節約にも。こまめな性格のあなたは試してみては?

洗濯の節水術は1つ!

これは実践している家庭も多いと思われます。節水して洗濯したいならば、何よりも「お風呂の残り湯」を使うのがベストにして、マストでしょう。

「でも…残り湯って汚いでしょ? 脂や垢も浮いているし」

その通りです。ただし、これに関してはちょっとした工夫できれいに洗えます。「洗い」だけに残り湯を使い、「すすぎ」は通常の水を使えば、とても清潔に洗濯ができるのです。

節水術に関していえば、ざっとこんなところです。

最後になりましたが、根本的な節水術として、「水道の元栓を軽く締める」という手段もあります。水道メーターの横を確認してみましょう。どの家も大体そこに、水道の元栓がついています。それを、若干締めてみてください。

そうすることで、家の中のどの蛇口を思いっきり捻っても、ドバーッと水が出ることがなくなり、これも結構な節約になります。

一人暮らしの方ならば、「水道代込みの家に引っ越す」という手段もありますが、さすがにそうなると少し話が大袈裟ですね。あくまで[su_highlight background=”#fe98e2″]節約とは現状の生活の中で心がけるべきこと[/su_highlight]ですから。「節約」に振り回されて生活環境まで変えては、本末転倒というものでしょう。

執筆者

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■金子ちえ
金子ちえ
21女/金融系企業勤務/
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