
買ったときには高かった車。
でも、売るときには「たったコレだけ!?」と驚愕の査定を出されることもあります。高い自動車税もガソリン代も駐車場代も車検費用も真面目に支払ってきたのに、200万円だった車が3年後に50万円になってはやりきれない気持ちになってしまいます。
とりわけ、中古車の売却については、毎度泣かされているユーザーも多いようです。ネットにもいろいろな情報が溢れていますが、本当に査定額を上げるためには、どうすればいいのでしょうか?
はっきり言って、そうウマい話はありません。景気や時代情勢とも深く関係している問題なので、ここで紹介するすべてを実践しても10~20%UPすれば良いところでしょう。
それでも「損」だけはしたくない方に、必見の情報をお伝えします。
これだけは肝に銘じるべし5箇条~車の売却でもう泣かない
1)時期を読んで売る
まず絶対的に大事なのは売却する時期です。
一般的にはボーナス前の時期が良いと言われています。世間のみんなの懐も温まっていて、車を買おうと考える人が増えるので、中古車店も好意的に買い取ってくれるという考え方ですね。
これは、普通に間違いです。
そういった時期には、買いにくる客もそうですが、売りにくる客も圧倒的に増えます。結果的に人気車種などはストックが溢れ、中古車店が提示する額も逆に低くなるのです。
とりわけ、最近の車業界は不景気です。ボーナスをもらったからといって、一時のノリで車を買おうと考える人(特に若者)は減っています。反対に、この時期に手放そうと考える人は増えているのです。過在庫状態になれば、ボーナス前でもガンガンに買い叩かれます。
では、いつがいいのか。
これは他の要素、たとえば具体的な車種やモデルチェンジの時期によっても左右されますが、一般的には「月末」です。とりわけ大型店舗は翌月のノルマ達成のために、月末は買取にも本気を出します。安く買えるのも月末であれば、高く売れるのも月末なのです。
また、少し話はそれますが、車検前と車検後、どちらの時期が「損」にならないかは、これは間違いなく車検前でしょう。
車検を通した分、もちろん好意的に査定はしてもらえますが、大体はかかった費用を上回る額がつくことはないので、車検前に売るべし、です。
2)査定書での競合は同レベルの店舗で
複数の査定書を取って他店と競合させることは、確かに有効な交渉術です。
しかし、まるで規模の違うお店同士を競わせても意味がありません。大型店と競わせるなら、やはりその相手も大型店でなければいけないのです。小さなお店はそもそも、薄利多売の大型店には勝てないことが分かっているので、「買取額」という部分では勝負はしてきません。
また競合は、試しても5社程度までです。
それ以上と引っ張ると、その期間中にも市場価格が下落する可能性もあいます。たとえば競合に時間をかけすぎて使用期間が2年10か月から3年に延びれば、買取店の印象がダウンするのも避けられません。
3)専門店で売却する
ジープ、マツダのロードスター、スズキ・ジムニー、各高級車(国産であればクラウンやレクサスやセルシオ。外車はベンツ、ジャガー、BMWなど)そういった車種は、専門店も登場している人気モデルです。
一般市民向けの中古車店よりは、専門店の方が間違いなく価値をよくわかってくれます。
4)個人間で売る
当然のことながら、中古車店では買取額に利益を乗せて、再販売します。
つまり、市場価値からある程度の額が引かれた査定になることは、避けられないわけです。そうでなければ相手も商売になりません。
それがどうしても我慢ならないというならば、個人間で売ることも1つの手ではあるでしょう。書類手続きなどもあり、非常に面倒なことはありますがオークションを利用したり、友人に売却するのもまた「損」をしないための考え方です。
5)モデルチェンジ前に売る
「時期を読んで売る」とも重なる部分ですが、現行の車種に乗っている人は、次のモデルが出る前に売却するのが鉄則です。必ずモデルチェンジ前にはリークがあるので、その情報を嗅ぎつけたら売却を考えた方がいいでしょう。
とりわけ、次の車にハイブリッド方式が搭載されるなどの大きなメリットがあれば、型落ちの評価は相対的に激落ちしてしまいます。
1万円~2万円アップのための「できれば」の心がけ
ここまでは何があっても外せない「鉄則」を見てきました。
ここからは、もっと細か~いお話です。手間はかかりますが、それでも1万円~2万円アップは可能かもしれません。
取れる汚れ・キズは確実に
修理の必要があるほどのキズ・汚れ、凹みなどはもうそのままで大丈夫です。
ただし、コンパウンドや市販のグッズで取れる汚れなんかは、取っておくとイメージアップです。フロアマット、電動レールの砂なんかも取り除いておくと、当然印象は良くなりますね。喫煙車は隠しようもありませんが、「消臭」もしておくに越したことはないでしょう。
必要書類は完備!
自賠責書類、車検証明やその他の整備点検簿などは、確実に準備しておいてください。
あれば当然、というレベルなので、それだけでプラス査定にはなりません。しかし、そういう書類をきちんと準備している人は常識的なドライバーという目で見られるので、相対的に査定の目も優しくなります。このあたりはもちろん、査定士の個性にもよりますが…。
温情に訴えかける
車の売却も、やはり人対人です。温情に訴えかければ、あるいは査定額が上がる可能性もあります。
「別のB店にも行ってみましたが、やっぱり**さんの方が圧倒的に対応が良いので戻ってきました」、そんな台詞に惑わされない営業マンもいないでしょう。そういうことを言ってくれるユーザーは、良い噂を広めてくれるという期待もあるので、軽くあしらえないのです。
あるいは単純に知り合いの営業マンなら、10%以上のUPにも期待できます。やはり最終的には「人」が大事とは、車の売却においても絶対的に断言できる事実なのです。