メルカリには転売を行っているユーザーが数多く存在するのですが、メルカリでの転売行為は不正行為に該当しないのでしょうか?

転売にも種類がありますが、そもそもメルカリでの転売が許されているのかが気になったのでメルカリの利用規約に目を通してみると、次のような文面がありました。

引用元:メルカリ利用規約

メルカリ利用規約には、「営利を目的にした転売は禁止」としっかりと明記されています。禁止となっているにも関わらず転売行為を行っているユーザーが大量に居るのは何故なのでしょうか?

メルカリで禁止行為にあたる転売とは

電気屋の閉店セールで激安購入したテレビをメルカリで高く売る行為も一応転売にあたりますが、これは禁止行為にはなりません。しかし、下記の様なの転売行為はメルカリでの禁止行為にあたり、禁止行為がバレるとアカウントにペナルティが科せられます。

無在庫転売

メルカリで禁止行為にあたる転売とは、「無在庫転売」です。

在庫を持っていない状態でメルカリに出品し、直接購入者にAmazon等のショッピングサイトから発送する方法を無在庫転売と呼びます。

Amazonではノーブランド・中国製の商品が格安で売られているので、そういった商品を自分で見つけて無在庫転売するユーザーが数多く存在しているようです。

無在庫転売が発覚するケース

  • 購入者とのやりとりで「Amazon(アマゾン)」や「貸し倉庫」等の転売に関係しそうなワードを出した時
  • 無在庫転売の発送元が海外等で商品が到着するまでに1~2週間かかる時
  • 同一商品を大量に出品している
  • 出品商品が数百点ある
  • ユーザーに怪しまれて通報される

いずれかに該当していると、無在庫転売をしていると判断されてペナルティ(一定期間利用停止or永久利用停止)を受ける可能性があります。

メルカリ内での転売

メルカリで安く購入したものをメルカリで即高値で転売する行為も禁止になっています。

転売される方の中には最初の出品者の写真を使いまわして転売される方もいますが、こういった行為は通報されやすくアカウント停止を受ける可能性も高くなります。

基本的にはメルカリ内での高値転売はNGと考えてください。

ただし、他社フリマアプリ・オークション等で購入した物をメルカリで売ったり、メルカリで買ったものを他社フリマアプリ・オークション等で販売する行為は制限されていません。

もし、自分がメルカリで出品した物が購入されて、ヤフオクやラクマ等の他社アプリで転売されたとしても文句を言う事は出来ないのです。

ただし、出品時に使用した写真を使いまわされていたり、出品時に書いた文面を丸々コピーされて不快な思いをした場合はメルカリに通報すれば対処してもらえる可能性があるようです。

メルカリでの転売行為は違法?

メルカリで転売する事自体は違法行為ではありませんが、転売する商品によっては違法になる可能性があります。

  • 銃刀法違反に関連する物
  • ブランド品のコピー
  • 窃盗・恐喝等の犯罪で入手した物
  • アダルト商品
  • 商品販売に国の許可が必要な物
  • 人体や健康に影響を及ぼす物
  • サプリメント類
  • ウイルスのあるデジタルコンテンツ
  • 名義変更等の手続きが出来ていない(出来ない)バイクや自動車
  • 金融商品
  • 生物
  • サービスや情報等の現物の無い商品

これらの商品を出品すると違法になり罰せられる可能性があります。現実に起こりえそうな出品物を並べましたが、メルカリの規約には「人体・早期・細胞・血液またはそれに類する物」という非現実的な文面も記載されていました・・・。

メルカリで転売された時の対処方法

もしメルカリで自分が出品したものがメルカリ内で転売されたり、Amazon等から直接商品が届いて疑問を感じたり、商品が到着するまでに異常に時間がかかったりする場合は通報してメルカリに対処してもらいましょう。

メルカリの通報方法

通報する前に出品者とのやり取りで解決できそうな場合は、メッセージを使って問題解決に取り組んでみましょう。通報機能は、連絡がつかない場合や、問題解決に至らなさそうな場合の最終手段です。

通報によって出品者に問題があると判断された場合は出品者のアカウントにペナルティが科せられます。

アカウントのペナルティとは

メルカリの規約に反する行為を行うとアカウントにペナルティが科せられます。

ちょっとした違反の場合は一定時間メルカリの一部機能に利用制限がかけられたり、悪質な違反と判断されればアカウントの永久利用停止になる場合もあります。

最も悪質な違反をした場合はアカウントが強制削除され売上金が没収される事もあります。これは事前通告無しに行われるので、安易な気持ちでメルカリ内での転売や無在庫転売等の違反行為を行わない方が良いでしょう。

ペナルティ内容

▶一定期間のペナルティ

【3時間・12時間・1日・2日・3日・1週間】

一定期間のペナルティを受けると、上記のいずれかの期間一部の機能を使う事ができません。

▶制限される機能

【いいね・出品・購入・自分以外の出品ページへのコメント・出品済の商品も購入されない】

自分が出品している商品のコメントや、購入手続きが終わっている取引ページのコメントは可能です。

ペナルティの度合いはメルカリ運営の判断によって決められますが、軽い違反行為であれば3時間が適用され、ペナルティを受けても違反行為を続けると長い期間のペナルティを受けるようになります。

ただ、悪質極まりない行為をした場合は一発でアカウント停止処分を受ける場合もありますので要注意です。

購入者とのやり取りメッセージで転売と判断されるやり取りをしていればアカウント永久停止処分を受ける可能性もありますので、転売をされる方は特にメッセージのやり取りや、発送期間に注意しなければなりません。

同商品を出品している他人の写真を使いまわす行為もペナルティ対象となりますので、転売目的で購入した元の写真を使いまわさないようにしましょう。

転売は暗黙の了解と化している?

つらつらと転売の注意事項・禁止事項等を記載しましたが、何だかんだでメルカリでの転売は暗黙の了解と化している気もします。

明らかに同一商品を大量に販売しているユーザーや、サムネイル画像から漂う転売臭を醸し出しているユーザーはたくさん居ます。基本的には購入者が不快な思いをしない取引であれば問題無いのでしょうか。

ただ、実際に転売行為によってアカウント永久利用停止のペナルティを科せられている利用者もたくさんいますので、安易な気持ちでの転売はあまりオススメできません。

執筆者

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■金子ちえ
金子ちえ
21女/金融系企業勤務/
金子ちえです。カードローンやお金に関する情報をお伝えします!