ときどき、思い出したように…

「預金口座に入っている利子に比べて、振込手数料って高すぎじゃない!」 と怒りを覚えている人も、少なくないはず。

なんでもかんでも税、税、税。手数料、手数料、手数料…そんな時代を生き抜くためには、知恵と知識を身に付けなければと思いますよね。

今回は振込手数料を節約する方法について考えてみます。

手数料を節約して食卓におかずを一品増やそう

大体において、振込手数料が高い順番は、次の通りになっています。

同じ銀行の同じ支店<同じ銀行の別の支店宛て<他行宛て

さらに、「3万円を超えると手数料が上がる」というのも一般的。また振り込み方法としては、ネットバンキングを使うより、ATMやキャッシュカードを使う方が高くなります

ネットでの振込<現金ATM振込<キャッシュカードでのATM振込<窓口での振込

つまり、振込手数料がもっとも高くなりやすいのは、「3万円超え」、「他行宛て」、「窓口の振込の場合」。この条件が揃うと、場合によっては800円程度の手数料を取られることもあります。わざわざ、そんな愚を犯す必要はありません。なるべく「ネット振込」。相手が自分と同じ銀行の口座を持っているならば、そこに振り込ませてもらうのが一番です。

本来かかるはずの手数料。上手に節約できれば、食卓にもおかずが一品増えるものです。

他行宛ての振込手数料もうまく節約しよう

ただし、都合よく相手が同じ銀行の口座を持っているとは限りません。

ネットで買い物をするときには、「振込手数料でちょっと高くなるよな…」と、そんな理由でためらってしまう方も多いでしょう。100円、200円という額でも、積み重なれば大金になります。

そんなときのために、「他行宛ての振込手数料」を無料にしている銀行の口座を開設しておきましょう。現在、主には次のような銀行が、他行宛て振込手数料無料となっています。

住信SBIネット銀行

月3回まで他行宛ての振込手数料が無料です!

以前までは対象外だった楽天銀行への振込みも無料化されました。ちなみに4回目以降は1回の送金につき、154円の手数料がかかります。コンビニ、ゆうちょでの入出金が可能で、しかもセブン銀行のATM手数料が無料! なかなか便利なネット専業銀行です。

新生銀行

口座を開設すると、「新生スタンダード」というランクから始まり、最初から月に1度他行への振込手数料が無料となっています。

条件を満たして「新生ゴールド」になると、月5回まで無料でOK! ただ条件は多いので、SBIネット銀行の方が使いやすいですが…。

野村信託銀行

驚異的な回数の振込手数料が無料になります。

なんと、30回まで!それに加え、口座開設・維持手数料も無料です。

オリックス銀行

楽天銀行は対象外となりますが、その他の振込手数料が月に2回まで無料になるオリックス銀行。

ちなみに同行への振込も無料です。ただキャッシュカードが発行されません。他の金融機関から振り込んで入金する必要があります。

ソニー銀行

月に1回だけ無料になるソニー銀行。

特に条件もなく、口座開設・維持手数料も無料。手数料は一旦引かれますが、翌月にキャッシュバックされるという方式です。入出金はセブン銀行で無制限無料で使えます。お近くにセブンイレブンがある方は持っておくと便利。

楽天銀行

給与振込、年金の受取に楽天銀行を利用しましょう。

月に3回まで他行宛ての振込手数料が無料化されます。しかも無料回数が繰り越せるのも嬉しいところ!(最大5回まで)

ちなみに現在は、給与・賞与・年金を楽天銀行の口座で受け取らなくても、残高や指定の取引に応じて、振込手数料が1回~3回まで無料です。とりわけ楽天市場には「振込は楽天銀行で」というお店も少なくないので、ショッピングの機会が多い人は開設しておきましょう。

他行宛ての振込手数料が安い銀行

「無料」とまではいきませんが、次に挙げる銀行も他行宛ての振込手数料が安めです。

ジャパンネット銀行(ネット振込)

同銀行間の振込…54円
他行宛て3万円未満…172円
他行宛て3万円以上…270円

セブン銀行(ネット、あるいはATM振込)

同銀行間の振込…54円 
他行宛ての振込…216円(金額を問わず一律)

イオン銀行(ネット振込)

同銀行間の振込…無料
他行宛ての振込…216円(金額を問わず一律)

ざっとこんなところですね。

「こんなにいい銀行があったんだ。すぐに口座を作ろう!」とお思いの方、少し待ってください

自分の生活圏の中に、その銀行のATMはあるでしょうか? せっかく作っても自由にお金を引き出せないようでは、不便です。まずはその点を必ず確認してください。

また銀行開設時にはハピタスなどのポイントサイトを経由してネットから申し込むと結構大きなポイントがもらえます。それもアマゾンギフトなどに交換できるので、なかなかお得ですよ。せっかく口座を作るならば、どこまでも賢く立ち回って節約に繋げましょう。

執筆者

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■金子ちえ
金子ちえ
21女/金融系企業勤務/
金子ちえです。カードローンやお金に関する情報をお伝えします!