温暖化、温暖化、なんて言われていますが、それに伴い、冬も昔と比べてえらく寒くなってきている現代日本。暖房器具なしに、この冬を乗り切ることは困難でしょう。

「ああ、でもまた暖房代が…」

各地で、そんな生活者からの悲鳴も聞こえてきます。

本当に暖房代ってなぜこんなに高いんでしょうか。生活に必要不可欠なものなのに。冬になると毎年3割~5割以上アップする電気代・ガス代には納得できません。

どうにかして節約するために、ランニングコストの良い暖房器具を知るところから始めていきましょう。

「これなら冬にガンガン使っても大丈夫!」
「暖かいけど、この暖房器具はNG!」

そういったところを紹介していきたいと思います。

コスパのいい暖房器具ランキング!

1位「エアコン」

意外!? でも堂々の一位は、エアコンです。

ただ一点、大きな条件がついての1位です。それは、最近発売されたエアコンであるということ。直近5年程度のエアコンは、本当に性能が高い、省エネ設計になっています。

24時間フルで稼働させても、圧倒的に安い電気代で利用できます。大体築20年以上の部屋に備えつけの年代物は、電気と一緒にガスを消費するものもあり割高なので、ご注意を。

2位「こたつ」

日本の伝統的暖房器具、こたつが愛され続けているわけは、その消費電力の低さにあります。お部屋の真ん中にデンと置いちゃいましょう。

おしゃれじゃない?いいじゃないですか。最近は防臭タイプのおこたも出ています。臭いが気になる方も、導入のご検討を。

3位「石油ファンヒーター」

灯油が安いときには、実はエアコンよりも圧倒的に安いランニングコスト。石油ファンヒーターは、非常に優秀な暖房器具です。

給油の手間と独特の匂いが難点ですが、暖房効率もバッチリ。ただし、灯油が高いときには、使用は見合わせた方がいいでしょうけどね。

4位「カーボンヒーター」

ぜひぜひ使ってください、カーボンヒーター。

他の電気暖房と比較すると、非常に安い電気代で使えます。遠赤外線効果で暖かく、しかもじわじわと体を温めてくれるので、暖房に独特の「強制的な暖かさ」が苦手という方には最高の暖房器具でしょう。

5位「ガスファンヒーター」

あえて5位まで挙げるならば…ということにはなりますが、ガスファンヒーターもまだマシです。

換気の手間、匂い、若干高い燃費、というデメリットはありますが、何よりよく温もります。しかも給油する必要がないので、その点は嬉しいですね。

ダメダメ!あまり使っちゃいけない暖房器具

コスパの点から考えると、暖房効率は良くても、次の器具の利用はお勧めできません。

電気ストーブ

これが意外に消費電力高めです。ただ、範囲を集中して温められるので、一人部屋ではエアコンよりお得かも!?

オイルヒーター

安全に使えるヒーターですが、電気代が高いのがいただけません。しかも暖まるまでには若干の時間がかかるのもネックです。

ハロゲンヒーター

遠赤外線効果で、身体をポカポカと長時間ホットに保ってくれる電気暖房。ただしこれも電気代は驚くほど高いです。ワット数に気を付けて、ときどき使う程度にしましょう。

ホットカーペット

これもおすすめできません。なんとなく「暖かい家庭」には必ずあるというイメージですが財布にはお寒い…。大きなサイズだともうびっくりするくらいの電気代がかかります。

しかも遠赤外線ではないため、身体をくっつけていないと暖まりません。部屋全体を暖める効果もないので、ホットカーペットを使うよりは、エアコンを使う方が賢いですよ。

効果も薄いしパフォーマンスも悪い――まさしく「節約の敵」です。

床暖房

遠赤外線で部屋を暖めます。コストはなかなかのものですが、暖房効果は高め

エアコンでは暖かい空気は部屋の上側に溜まるので床付近は冷たくなりがちという問題があるのですが、床暖房にはそういう短所もありません。リッチな家庭は使っていいかも。

生活スタイルにフィットした暖房器具を

いろいろと紹介してきましたが、どの暖房器具を使えばコスパが良いかは、生活のスタイル、暮らしている人数、部屋の広さなどにも大きく左右されます。状況によって適切な暖房器具は異なるということですね。そのへんのことも考えて、賢く選ぶべきでしょう。

例)

間違った暖房器具の使い方

一人暮らしでエアコン×
ファミリーなのに電気ストーブだけ×

正しい暖房器具の使い方

一人暮らし…こたつ。カーボンヒーター、ハロゲンヒーターなどの輻射熱の暖房器具
ファミリー…エアコン、石油ファンヒーター、ガスファンヒーター

こういったところでしょうかね。

ただし、コスパだけに足を取られずに、やはり暖房器具に関しては「安全性」を考えることも重要です。ガスファンヒーターには、換気を怠ると中毒の恐れもあります。石油ファンヒーターには、引火の恐れも…。悲しい事故を防ぐためにも、注意してくださいね。

執筆者

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■金子ちえ
金子ちえ
21女/金融系企業勤務/
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