「げっ! このDVDを返すの、もう期日から3日も過ぎてる…」
そんな経験をしたことがある人も、きっと多いはずです。
とりわけ安く借りられるゲオでは、気軽に借りたDVDのレンタル料が、返すのを忘れていて何倍にも膨れ上がることも珍しくありません。ゲオに限らず、各レンタル店は「延滞料金で儲けている」という話もあります。
まとめて借りると安くなるのも、結果的に延滞となった場合、1本ずつの延滞料金を請求できて、大きな儲けに繋がるからだとか…。
とにかく、「延滞」は恐ろしいことです。延滞料金が数万円を超える、という例もあり得ない話ではありません。その場合はきちんと日数分の料金を払う必要があるのでしょうか?
延滞し続けるとどうなる?
気付いたときには数万円を超えた延滞料金が付いている場合、あなたならどうしますか?
「素直に支払うのは嫌だ! 返しに行くと言い逃れもできないし、しばらく黙っていよう」
そう考える人も少なくはないと思われます。気持ちとしても理解できます。では、実際その通りに延滞し続けた場合には、ゲオはどのような対応を取ってくるのでしょうか?
まずは電話での連絡がやってきます。2日~3日の延滞ならば、上述の通りお店としても儲けに繋がることなので、あえて通知しないことはありますが、さすがに1週間2週間と延滞していると、そのまま「借りパク」される危険があるので、お店も連絡してきます。
それを無視すると、今度は家に案内書が届くようです。
「あなたが*月*日にレンタルした商品は、返却期限からすでに**日が過ぎています」
というような内容です。この時点で支払いにいけば、お店もそれ以上何かを要求してくるわけでもありません。逆に、その程度の手間で、まるまると膨れた延滞料金を支払ってくれるならば、やはり「儲け」以外の何物でもありません。
しかし、この案内も無視していると、やがて電話もかかってこなくなり、はがきも届かなくなります。…え? 解決?
いえいえ、そんなはずもありません。
この時点で、見事にあなたは、ゲオのブラックリストに入ってしまうのです。
そうなる前に、できるだけ早い段階で延滞料を支払ってでも返しておきたいですね。もし、延滞料が捻出できないというのであれば即日融資できるカードローンを利用して延滞料を支払うというのも手かもしれません
ブラックリストに載るとどうなる?
ゲオのブラックリストに載ってしまうと、利用者はどのような裁きを受けるのでしょうか。
まず全店でカードが利用できなくなります。借りた商品を返すまで、新たにレンタルすることはできません。「ああ、それくらいならいいや」というお気楽な方もいるかもしれませんが、ずっと放置していると、やがてスーツのお兄さんが取り立てにくるという話も…。
そのスーツのお兄さんに関しては、ゲオの人間ではないと言われています。
ゲオが提携している回収業者で、そういう人間を動かしてしまうと、その時点で延滞料金も含めて、そのお兄さんに対する人件費もゲオに支払わなければなりません。非常に厄介ですね…。
ただし、きちんと支払えばその日から利用禁止が解かれ、またレンタル可能となります。
こっそりポストに返すとどうなる?
ゲオには閉店後と開店前に、お店に備えつけの返却用のポストが出ています。
長期間延滞をしている利用者ならば、一度は、「あのポストにこっそりと返しちゃえばもうお咎めなしなんじゃないの?」と考えることもあるでしょう。では、実際にはどうか…。
結論からいえば、「逃げられません」
やはり督促の電話がなり、案内書が来ることになります。それを無視し続ければ、また、回収業者の人間があなたの家の扉を叩きにきます。
延滞料金、本当に全額支払わなければいけない?
原則としてお店のルールに従い、延滞料金は全額支払うのが筋というものでしょう。
しかし、もし延滞料金が本体価格を超えている場合は、その限りではありません。
たとえば延滞が1年以上になり、その料金が何十万円というレベルに達しているとしましょう。これはさすがに、公序良俗に反した請求ということになります。「本体料金以上の損害が出ているはずもない!」という主張で、弁護士を立てて戦うのも1つの方法です。
ただし、当然弁護士を起用するとなると、その分のお金が発生します。
いずれにせよ、一度お店に電話して、反応を窺ってみることをおすすめします。その上で1つ、賢いやり方があります。「延滞し続けていたことに関しては申し訳ありません。でも全額支払うことはできないので、一度弁護士に相談して…」というこちら側の姿勢を見せれば、ゲオの店員も面倒臭くなって、「もう、本体代金だけでいいです」ということになるかもしれません。
弁護士、という存在をちらつかせるだけで、そういった反応を誘い出すことはできる可能性があります。この手段ならば、当然、弁護士料金は発生しません。
ずるがしこい方法ではありますが、覚えておいて損にはならないでしょう。
「そもそも、延滞料金が高すぎるんだよ!」と開き直る方もいるかもしれません。しかし延滞している客のデータを調べたり、はがきを出したり電話をかけたりするのには、結構な手間と人件費がかかります。その上での料金設定となっているのです。
新しいお客さんにその作品をレンタルできないことで、損害も生まれます。お店のためにも、そして自分のためにも、ゲオで借りたレンタル商品は期日までに返すのがベストと言えるでしょう。