現在の健康状態の把握、健康状態の異常における早期発見、生活習慣病の予防や将来起こり得る病気の予防などに役立てる事が出来るのが人間ドックです。
三大疾患と言われている、ガン、脳卒中、心筋梗塞に対する検査が可能になるのが特徴ですが、病院毎に検査プランが異なるため、自分に合う検査プランを用意している病院や検査施設を選ぶ事が大切です。
人間ドックを受診すると良い人とは
人間ドックの検査内容は、会社などで実施している健康診断と同じような項目になりますが、健康診断の検査内容よりも精密な検査を行うのが人間ドックの特徴です。
そのため、受診すると良い人と言うのは、健康診断しか受診していない人、35歳を超えた人、最近体重が増えた人や血圧が高い人、家族などに糖尿病や高血圧症、ガンを患った人がいる場合、健康診断などの結果で経過観測を行う必要が在る人などになります。
尚、人間ドックは自覚症状を持たない人が受診するもので、自覚症状を持つ場合は治療が必要になります。
年代別における受診の目安について
人間ドックの検査内容は病院や検査施設により異なりますし、半日で終了する検査プランも有れば、1泊2日で行われる検査プランも有ります。
一般的に、30代の人は消化器系をチェックするのが良いと言われており、疾病の発症率が高いとされる胃ガンや大腸ガンなどの消化器系の検査を受けておくと安心です。
40代の場合は、定期的な検査が必要と言われている世代で、喫煙をする人やお酒を飲む人など生活習慣の影響が起こり易い世代と言います。
そのため、複数の臓器の検査を受診しておくと安心です。
50代の場合は、ガン、心臓病、脳血管疾患などに対する検査が必要で、三大疾患についての検査を受けるのが安心です。そのため、基礎的な検査に加えて、CT検査やMRI検査などの精密な検査を受診しておくのが安心です。
60代の場合は、ちょっとした疾患が大きな病気を招くリスクが有る世代で、前立腺や肝臓などの疾患のように症状が出難い部分についての定期的なチェックをしておくと安心です。
人間ドックのオプション検査について
年代毎に検査を行うポイントが異なるため、病院や検査施設が用意している基礎的な人間ドックだけでは検査項目が不足してしまう事も在ります。
これを補ってくれるのがオプション検査で、人間ドックの基礎的な検査に加えて追加で精密な検査を受診する事が出来るようになっています。
また、オプション検査は病院や検査施設により受診が出来る内容も異なります。
例えば、極小さなガンの早期発見が可能になると言われているPET検査などの場合は、全ての検査施設で実施しているわけではありませんので、PET検査を実施している病院を選ぶ必要が有ります。
尚、PET検査は肺ガンや膵臓ガン、乳ガンの早期発見に役立てられると言われていますが、PET検査に加えてCT検査を併せて受診する事でそれぞれのガンの早期発見に役立てる事が出来ますし、CT検査は他のガンの早期発見にも役立てる事が出来ます。
人間ドックの費用について
人間ドックの検査にかかる費用と言うのは検査内容などによる検査プランにより様々です。
また、人間ドックの費用は保険適用外となるため、全額自己負担をする事になります。
最近は、自治体などが助成金を出してくれる所も在りますし、検査施設などの中には前年度に人間ドックを受診した人は割引を受ける事が出来るケースも在るため、これらを活用する事で費用を抑えることも出来ます。
しかし、人間ドックを受診する上で大切な事は、自分の健康状態を把握する事や病気の早期発見をする事であり、自分に必要な検査を受ける事です。
30代、40代、50代、60代と言った具合に世代毎に検査をしておくと良いと言うポイントが有るため、これを抑えておく事や、気になる部分が有る場合は、人間ドックに追加して検査が行えるオプション検査を併用して健康状態のチェックや病気の早期発見を行うことが大切です。